仮想通貨を少しずつ利確する際の税金の計算方法とメリット・デメリット
大手監査法人での監査実務、事業会社の経理財務、税理士法人の勤務を経た後、村上裕一公認会計士事務所を立ち上げる。仮想通貨の税金を専門とする税理士として、仮想通貨の様々な税金のご相談や顧問を手掛け、多くのお客様の仮想通貨の税金のお悩みを解決しています。
2026年08月14日
仮想通貨/暗号資産
この記事の執筆・監修者
公認会計士・税理士/村上裕一公認会計士事務所 代表村上 裕一
大手監査法人での監査実務、事業会社の経理財務、税理士法人の勤務を経た後、村上裕一公認会計士事務所を立ち上げる。仮想通貨の税金を専門とする税理士として、仮想通貨の様々な税金のご相談や顧問を手掛け、多くのお客様の仮想通貨の税金のお悩みを解決しています。
「東京で仮想通貨に対応できる税理士を探したい」——この検索をする方のご事情は、実は1つではありません。直接会って相談したい方、専門の事務所は東京に集まっていそうだと考える方、税務調査などいざという時に近くの税理士が安心だと考える方。この記事では、暗号資産(仮想通貨)の税務の実務側から、この3つのニーズにそれぞれお答えします。結論を先に言うと、仮想通貨の確定申告は所在地よりも「暗号資産の対応実績」で選ぶべきで、対面が本当に必要な場面は限られます。確定申告そのものの手順は仮想通貨の確定申告ガイドをご覧ください。
※本記事は一般的な解説です。対応範囲・料金は事務所により異なります。

目次
東京は全国で最も税理士事務所が集まっている地域です。ただし、「東京の事務所」と「仮想通貨に対応できる事務所」はほとんど重なりません。暗号資産の損益計算は、複数取引所の履歴の名寄せ、DeFi・NFT・海外取引所の取引の整理、移動平均法・総平均法による取得価額の計算といった専門作業で、一般的な税務が中心の事務所では対応しきれないことが多いためです。
つまり「東京」という条件で絞っても、候補が多く見えるだけで、本当に依頼できる事務所は一握りです。探すときは「東京の税理士」から絞り込むのではなく、「暗号資産の対応実績がある税理士」を先に見つけて、そのうえで所在地や相談方法を確認する順番のほうが確実です。具体的な探し方の手順は仮想通貨に対応できる税理士の探し方にまとめています。
依頼を検討している方が最初に判断すべきなのは「対面が必要か」です。実務のやり取りの大半は、取引履歴データ(各取引所のCSV・年間取引報告書)の受け渡しと、内容の確認です。これは対面でもオンラインでも作業内容が変わらないため、申告の品質はオンラインだから下がる、ということはありません。
| 場面 | オンラインで完結するか |
|---|---|
| 取引履歴の提出 | ○ 電子データ(CSV等)の共有で完結。むしろ紙より正確 |
| 損益計算・内容確認 | ○ 計算はデータ作業。確認はビデオ面談・メールで足りる |
| 申告書の作成・提出 | ○ e-Taxによる電子申告で完結 |
| 税務スポット相談 | ○ ビデオ面談で対面と同等の相談が可能 |
| 相続・事業承継が絡む相談 | △ 紙の資料や関係者が多く、対面のほうが進めやすい場合あり |
| パソコン操作が難しい方 | △ データの受け渡し自体が負担なら、対面・郵送対応の事務所も選択肢 |
まとめると、通常の確定申告の依頼はオンラインで完結します。対面を検討する価値があるのは、相続など資料や関係者が多い相談、あるいはデータの受け渡し自体が負担な場合です。
「いざ税務調査になったら、近くの事務所のほうが安心では」という考え方もよく伺います。ここは誤解が多いところで、個人の税務調査は原則として納税地(ご自宅など)を基準に行われ、担当するのはお住まいの地域を管轄する税務署です。税理士が調査に立ち会う場合も税理士側が出向くのが通常で、事務所が納税者の近所にあることは要件ではありません。また、近年は調査の前段階として、電話や書面・来署依頼による簡易な接触(お尋ね)で済むケースも多くあります。
むしろ調査の場面で効くのは距離ではなく、暗号資産の取引をどこまで正確に説明できるかです。取引履歴の保存状況、損益計算の根拠、海外取引所やウォレット間移動の整理——これらを説明できるのは、計算の中身を理解している税理士です。調査対応の観点でも、選ぶ基準は所在地より暗号資産の実務経験になります。
ここまで読んだうえで「それでも対面で相談したい」という方向けに、東京で対面前提の事務所を選ぶときの注意点です。
なお、依頼時に何をどこまで任せられるか(履歴の準備は自分で必要、など)は仮想通貨の確定申告は税理士に丸投げできる?をご覧ください。
当事務所(村上裕一公認会計士事務所)は、東京都練馬区にある暗号資産税務特化の公認会計士・税理士事務所です。複数取引所・DeFi・NFT・ステーキング・海外取引所が絡む損益計算と確定申告を専門としています。
ご相談・ご依頼はオンラインで完結できます。取引履歴を電子データでご提出いただければ、損益計算から申告書の作成・提出まで来所不要で進められるため、東京都内の方はもちろん、全国どこからでもご依頼いただけます。対応領域と料金の考え方は仮想通貨の税理士に依頼するなら(対応領域・料金のご案内)をご覧ください。
Q. 東京の大手税理士法人のほうが安心ですか?
A. 規模と暗号資産の対応力は別です。大手でも暗号資産の専門チームがなければ、損益計算は対応外や外注になることがあります。事務所の規模ではなく、DeFi・NFT・海外取引所まで対応できるかで判断してください。
Q. 対面とオンラインで、申告の品質や料金は変わりますか?
A. 品質は変わりません。損益計算・申告書作成はデータに基づく作業で、対面かどうかは結果に影響しないためです。料金も所在地や面談方法ではなく、取引所数・取引の種類・取引量で決まるのが一般的です。
Q. 東京在住ですが、地方の税理士に依頼しても問題ありませんか?
A. 問題ありません。税理士の業務に地域の制限はなく、e-Taxによる電子申告で完結できます。東京在住の方が地方の暗号資産専門事務所に依頼するケースも普通にあります。
Q. 海外取引所やDeFiの取引があります。東京で対応できる事務所が見つかりません。
A. 「仮想通貨 税理士 東京」ではなく、「暗号資産 税理士 DeFi」「仮想通貨 税理士 海外取引所」のように取引の種類で検索すると、対応できる事務所に絞り込めます。オンライン対応の事務所まで含めれば選択肢は大きく広がります。
Q. 確定申告の直前でも東京で対面相談できますか?
A. 難しくなります。1〜3月の繁忙期は、対応できる事務所ほど新規受付や面談枠を締め切ります。対面希望の方こそ、年内・できれば秋までに候補を決めておくことをおすすめします。
「仮想通貨 税理士 東京」で探すときのポイントは、所在地より先に暗号資産の対応実績で絞ることです。通常の確定申告はオンラインで完結し、品質も料金も対面と変わりません。税務調査の場面で効くのも距離ではなく、取引を正確に説明できる専門性です。対面が本当に必要なケース(相続絡み・データ受け渡しが負担)に当てはまるかを判断したうえで、候補を比較してください。確定申告全体の流れは仮想通貨の確定申告ガイド(完全版)も参考にしてください。
※料金は税込表記。提供範囲は申込ページをご確認ください。
本記事は2026年7月時点の一般的な税務上の取扱いに基づき、村上裕一公認会計士事務所が監修しています。税制改正や個別のご事情により取扱いが異なる場合があります。実際の申告・依頼の判断にあたっては、最新の情報をもとに税理士へご確認ください。